Webサイトの多言語対応のメリットとSEO対策を意識したローカライゼーションを徹底解説!ChatGPT、Google翻訳、DeepLを活用しよう!

2024年5月4日

Webサイトを多言語化することのメリットや、SEO対策に焦点を当てたローカライゼーションの重要性を詳しく解説します!ChatGPT、Google翻訳、DeepLなどの翻訳ツールを活用して、効果的な多言語対応を実現しましょう。

コロナ禍を乗り越えてきたインバウンドの波

観光庁が発表した訪日外国人消費動向調査(1次速報)によると、2024年1~3月期の旅行消費額(推計)は、2019年1~3月比50%増の1兆7505億円となっており、今後も伸びることが予想されます。

リピーターを増やす中長期的なインバウンド対策とは?

現在円安の影響もあり、物価が安いと訪れる観光客が増えているのも事実。「爆買いができる国」ではなく、「また訪れたい国」として観光客を魅了するには、例として以下のような対策を継続的に行っていくことが推奨されます。

  • マーケティング活動: イベントや行事に合わせたSNSや広告などのマーケティング活動を定期的に実施することで、見込み顧客の関心を高め、リピーターを増やすことができます。
  • 顧客満足度の向上: リピーターを増やすためには、体験そのものの質や顧客満足度の向上が必要です。再訪したいと思うモチベーションを高めるために、素晴らしい体験を記憶してもらうことが大切です。
  • ロイヤリティ: 特典や割引、ポイントシステムなどを活用して、ロイヤリティを増やす施策は、リピーターが継続的に利用するモチベーションになります。

Webサイトを多言語化するメリット

インバウンド対策を行う際に、Webサイトの多言語対応は提供するサービスの「窓口」として最も優先順位が高い項目でしょう。今一度、なぜ、Webサイトの多言語対応が重要なのか例をみてみましょう。

  • 集客: Webサイトの多言語化により、見込み顧客があなたのサイトを見つけやすくなります。多言語化されると、それぞれの言語の検索エンジンに登録(インデックス)されやすくなるため検索結果に表示されやすくなります。自然な検索エンジン最適化(SEO)と呼ばれるこの手法は、自然検索の流入が増え、各言語に翻訳されたページから見込み顧客からの予約や問い合わせを中長期的に期待することができます。
  • ローカライゼーション: 多言語化は、ユーザーエクスペリエンスの向上にもつながります。顧客が自分の母国語でコンテンツを閲覧できることで、よりサービスについて理解を深め、適切な情報を届けることができます。
  • エンゲージメント: 顧客の言語でサイトでのコミュニケーションをとることで、顧客の期待値に対して満足度の高い体験を提供することができます。言葉の壁がないという心理的安心感や顧客からの積極的なアクションにも繋がります。

Webサイトの多言語化は翻訳ツールを活用しよう!

Webサイトの多言語対応はAI技術の発達により簡単に行うことができます。生成AIのChatGPT、Google翻訳、DeepLの翻訳精度を比較し、適切に翻訳ツールを使いこなしましょう。

  • ChatGPT:ChatGPTは、OpenAIが開発した自然言語処理モデルです。翻訳機能は、GPTモデルをベースにしていますが、元々は会話や文章生成に特化しており、翻訳機能はその応用の一部です。翻訳精度は一般的な翻訳モデルに比べてやや劣ることがありますが、文脈を理解し、自然な表現を生成する点で優れています。

    ポイントChatGPTは、ローカライズされた会話調の文章や長文の翻訳に向いています。
  • Google翻訳:Google翻訳は、Googleが提供する翻訳サービスで、大規模なデータセットと機械学習アルゴリズムを使用しています。翻訳精度は非常に高く、一般的な日常会話や文章の翻訳においては優れた結果を提供します。しかし、専門的な用語や文脈によっては、精度が低下することがあります。Google翻訳は非常に多くの言語に対応しています。約100以上の言語に対応しており、多くの主要言語だけでなく、マイノリティ言語や地域言語にも対応しています。

    ポイント:Google翻訳は正確な翻訳に向いていて、翻訳できる言語の数が多いです。
  • DeepL:DeepLは、ディープラーニング技術を使用して開発された翻訳サービスで、翻訳精度は非常に高く、特に文法や文脈の正確性に優れています。主要なヨーロッパ言語や一部のアジア言語に対応していますが、Google翻訳と比べると対応言語数は少なめ。

    ポイント:DeepLは正確な翻訳に向いていて、翻訳できる言語の数がGoogle翻訳より少ないです。

実際にChatGPT、Google翻訳、DeepLがどう翻訳されるか事例をみてみましょう。

翻訳例(日本語)「私はイスラム教でハラルフードしか食べられないのですが、ハラルフードもしくはベジタリアンの食べ物はありますか?豆腐や天ぷらは食べれたのですが、、カツ丼は豚なので食べられませんし、牛丼はハラルフードではないので食べられません。」

この文章のポイントは「天ぷら」や「カツ丼」など固有名詞がどう訳されているのか、カタカナの「ハラルフード」「ベジタリアン」が正確に訳されているか、文章全体を通して長い文章の時自然な翻訳が実現できているかみていきましょう。

  • ChatGPT
    "I am Muslim and can only eat Halal food. Do you have any Halal or vegetarian options? I can eat tofu and tempura, but I can't eat dishes like pork cutlet bowls because they contain pork, and beef bowls are not considered Halal food, so I cannot eat them."
  • Google翻訳
    "I am a Muslim and can only eat halal food, is there any halal or vegetarian food available? I was able to eat tofu and tempura, but I can't eat katsudon because it's made with pork, and gyudon because it's not halal food."
  • DeepL
    "I am Muslim and can only eat halal food, is there any halal or vegetarian food? I could eat tofu and tempura, but I can't eat katsudon because it is pork and beef bowl is not halal food."

英語の文章の訳され方をみるとChatGPTは、文法的にも自然な言語に翻訳されていて、Google翻訳とDeepLは正確に頭から翻訳していることがわかります。一方、「カツ丼」など固有名詞についてChatGPTは「pork cutlet bowls」と訳しているため、Google翻訳やDeeLが訳した「Katsudon」が適切な場合も想定されます。Google翻訳は、「カツ丼」は「katsudon」、「牛丼」は「Gyudon」と訳していて、DeepLは、「カツ丼」は「katsudon」、「牛丼」は「beef bowl」と訳しているため、翻訳の統一感についても少しGoogle翻訳とDeepLで違いがわかります。


また、ChatGPTは「ハラルフードもしくはベジタリアンの食べ物はありますか?」について「Do you have any Halal or vegetarian options?」とより英会話に近い翻訳をしています。Google翻訳は「is there any halal or vegetarian food available?」DeepLは「, is there any halal or vegetarian food?」と正確に訳されています。この翻訳の違いが何を示すかというと、言葉の違和感の違いです。日本語が海外で訳されていると、意味はわかるけど、ちょっと違う、その言語を母国語として話す人の感覚に対して違和感のない翻訳を目指すことでよりローカライゼーションができるでしょう。

Webサイトを多言語対応する際、よりローカライゼーションを意識する場合、文章の内容が長くなる場合は、ChatGPT、短いタイトルやハイライトしたいテキストはGoogle翻訳もしくはDeepLを活用すると良いでしょう。

事前に知りたかった!Webサイトを多言語した際のSEO対策

Webサイトを多言語翻訳する上で中長期的な施策として、SEO対策を意識することはとても大切です。サイトをつくるまえに知っておくとより効率的に行えるSEO対策についてポイントを押さえておきましょう。

  • 主要検索エンジンの確認:主要検索エンジンの確認: 日本国内ではGoogle検索やYahoo!検索が主流ですが、他の国では別の検索エンジンが主流の場合があります。検索エンジンによってSEO対策が異なる場合がある点も考慮しておきましょう。例えば、中国ではBaiduが検索エンジンのシェアを50%以上占めており、独自のサイトを評価するアルゴリズムを持っています。また、中国国内でウェブサイトを運営する際に必要な手続きの1つとして、Baidu ICP登録があります。ICP(Internet Content Provider)は、中国のインターネットサービスプロバイダーであるMinistry of Industry and Information Technology(MIIT)が発行するライセンスで、中国の法律に基づいています。
  • Google SEO対策: 一部の国や地域では、主要な検索エンジンではないにしろ、世界的にシェア80%を獲得しているGoogleの検索アルゴリズムの最適化を行うことはとても重要です。ここでひとつ多言語対応に必要なGoogleのSEO対策について覚えておきましょう。大元のページが複数言語に翻訳された時、Googleの検索アルゴリズムが自動的に検出してくれる場合もありますが、HTMLコードでページの属性、hreflang設定をしてあげると検索に表示されやすくなる可能性があります。

    hreflangは、異なる言語や地域のバージョンのウェブページを検索エンジンに示すためのHTML属性です。これにより、検索エンジンはユーザーに最適な言語や地域のページを提供できます。Googleはhreflang属性を使用して、多言語のウェブサイトのインデックスとランキングを向上させます。
    • hreflang属性の基本的な構文は以下の通りです:
    • html
      <link rel="alternate" hreflang="language-code" href="URL-of-the-alternate-page">
      ここで、各属性は以下の意味を持ちます:
    • rel="alternate": 代替のリンクを示すことを指定します。
      hreflang="language-code": 代替ページの言語や地域を指定します。言語コード(例: "en"、"es"、"fr")や言語と地域の組み合わせ(例: "en-US"、"es-ES"、"fr-FR")を使用します。href="URL-of-the-alternate-page": 代替ページのURLを指定します。
      hreflang属性は、各言語や地域のバージョンのページ間で相互にリンクする必要があります。例えば、英語のページからは他の言語のページへのリンクを、他の言語のページからは英語のページへのリンクを追加します。

      Google:ページのローカライズ版について Google に知らせるhttps://developers.google.com/search/docs/specialty/international/localized-versions?hl=ja
  • 動的に自動翻訳はSEO対策に弱い:多言語翻訳を行う場合、簡単に大量の翻訳を行いたいというニーズに応えるために、ひとつのページを動的に(JavaScriptなどを使用して)翻訳する方法があります。しかし、動的に翻訳される場合、Googleの検索エンジンに認識されないため、SEO対策が弱くなる=つまり検索エンジンに多言語された翻訳ページが表示されない可能性があります。もし集客が目的ではなく、既存の顧客に対して多言語対応を行いたい場合は、動的に自動翻訳を行っても問題ありません。しかし、中長期的にウェブサイトでの集客も検討している場合は、各言語のURLを生成し、翻訳可能な方式を探ることをおすすめします。

Webサイトの多言語対応だけでは不十分?インバウンド対策は多言語翻訳チャットやAIチャットボット

ウェブサイトの多言語対応は重要な一歩ですが、顧客とのコミュニケーションをさらに向上させる多言語対応がリピーター施策として重要です。訪日外国人とのコミュニケーションを円滑に行うには、多言語翻訳チャットやチャットボットの導入が有効です。

  • リアルタイムのコミュニケーション: 多言語翻訳チャットやチャットボットを導入することで、顧客とのリアルタイムのコミュニケーションが可能になります。顧客が自分の母国語で質問や問題を解決できるため、サポートの質が向上し、顧客満足度が向上します。
  • 効率的なサポート体制: チャットボットを活用することで、自動応答やFAQによる効率的なサポート体制を構築することができます。顧客が簡単な質問や問題を解決するためのオプションを提供することで、サポートチームの負荷を軽減し、迅速な対応が可能になります。
  • 言語の壁をなくす: 多言語翻訳チャットやチャットボットを導入することで、言語の壁をなくし、顧客とのコミュニケーションを円滑にします。顧客が自分の母国語でコミュニケーションできることで、より多くのお客様と接点を持つことができます。
  • 顧客エンゲージメントの向上: 多言語翻訳チャットやチャットボットを導入することで、顧客とのエンゲージメントが向上します。顧客が自分の言語で会話できることで、より関心を持ち、ウェブサイトやサービスについての情報を提供できるため、顧客の意思決定や購買意欲が高まります。

GFLOPSの多言語翻訳ツールのご紹介

GFLOPSは、AIとヒトのHybridworkを目指したソリューションを提供しているAIテック企業です。GFLOPSはローコストハイパフォーマンスの多言語対応ツールを提供しています。GFLOPSが提供する多言語翻訳ツールには、有人対応のチャット「DonaChat」とAI自動応答のチャットボット「DonaChatBot」があります。問い合わせの業務負荷を軽減したい場合はDonaChatBotを、顧客のロイヤリティを重視した個別対応をしたい場合はDonaChatのご利用をご検討ください。

  • DonaChat(ドナチャット)DonaChatは距離が離れていて、その場で音声入力を行って会話をする翻訳アプリ等が利用できない場合に特化したソリューションです。送迎対応や海外にいる顧客とのコミュニケーションに向いています。有人対応が必須なDonaChatは、自分の言語が相手の言語に自動翻訳され、相手の言語が自分の言語に自動翻訳されるため、シームレスなコミュニケーションを実現することができ、顧客に丁寧に向き合うことができます。
  • DonaChatBot(ドナチャットボット):DonaChatBotは多言語対応ができる生成AIチャットボットです。相手の言語を自動認識するため、お客さまが言語選択を行う必要がありません。また、シナリオ作成やFAQ作成など運営者の工数をとる作業も必要ない形でAIチャットボットを導入することができます。いろんな言語多岐にわたる問い合わせ内容を個別で対応するのではなく、AIに対応させることで一度に複数の問い合わせ対応を解決し、顧客も素早いサポートを受けることができます。